ここでは、これまでの「くまモン学」の研究成果について紹介します。

2023年度までの研究成果:くまモンに関する図書(書籍)の紹介

 「くまモンアーカイブ」の構築に向けて、これまで「くまモン」に関する図書(書籍)、雑誌記事、新聞記事のリスト化を進めてきました。今回から、リストに挙げられたくまモンに関する図書(書籍)を何点かずつ紹介していきたいと思います。

『くまモンのりょうり男子』くまモン/著、草思社、2024年3月刊

 くまモンが調理方法を考え、食材の調達(「捕獲」?)や実際の調理、盛り付けなどまで行ったオリジナルレシピ本です。「レシピ30品、全部自分で作ったモン!」とあるように、熊本産の食材を用いて、カレーやハンバーガーからスイーツまで、全30品を紹介しています。

 数あるくまモン関連図書の中で、「くまモン」が「著者」となっているものは初めてです。

『くまモンといっしょにフランス語』ミシェル・サガズ/著、駿河台出版社、2022年5月刊

 著者のミシェル・サガズ氏は、熊本大学文学部教授を務める、くまモン大好きなフランス人とのこと。親しみやすく、初心者にもわかりやすいフランス語入門書です。自己紹介や買い物にも役立つ内容になっており、音声も無料ダウンロードとストリーミングで聞くことが可能と、学びやすい構成になっています。

『Introducing Japanese Popular Culture』 Alisa Freedman/著、Routledge(英国)、2023年4月刊(第2版)  著者のAlisa Freedman氏はオレゴン大学(米国)教授で、日本文学や日本文化の研究を専門としています。表紙にはさまざまなポーズのくまモンが描かれており、「Chapter 2」では「Kumamon:Japan’s Surprisingly Cheeky Mascot」と題して、くまモンだけで1章を構成しています。日本の文化と社会を学ぶ学生向けの必読書、とされており、くまモンが日本文化の「代表」として扱われていることがうかがえます。

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