ここでは、これまでの「くまモン学」の研究成果について紹介します。
2023年度までの研究成果:くまモンに関する図書(書籍)の紹介 その2
「くまモンアーカイブ」の構築に向けて、これまで「くまモン」に関する図書(書籍)、雑誌記事、新聞記事のリスト化を進めてきました。今回も、リストに挙げられたくまモンに関する図書(書籍)から何点か紹介します。
『知らなかったでは済まされない著作権の話 上』 堀越総明/著、パンダ・パブリッシング、2018年5月刊
日常の生活やビジネスの中で「ありがち」な著作権に関するトラブルについて、知的財産権を専門とする弁理士の著者が具体的な例を挙げてわかりやすく解説しています。第13回に「『くまモン』が写り込んでいる旅行写真は著作権侵害?」として、いわゆる「写り込み」として著作権侵害にならない例に、旅行先でくまモンの看板と一緒に撮った写真をブログなどにアップする場合が挙げられています。こんなやりとりも…。
「くまモンの看板が写り込んだ写真はマズいのでは」
「でも、熊本でくまモンが写らないように写真を撮るなんて無理ですよ…」
『東大を選ぶ2024 東大未来』(現役東大生がつくる東大受験本) 東京大学新聞社/企画・編集、東京大学出版会、2023年8月刊
現役東大生がつくる「東大ガイドブック」として刊行されているシリーズで、2023年刊行の「2024年版」では、東京大学先端科学技術研究センターの「せんたん研究員」でもあるくまモンのインタビュー記事が掲載されています。また、熊本県庁くまモングループと東大先端研檜山敦特任教授による「くまモンがつなげる研究と行政」という企画記事も掲載されています。くまモン研究が熊本だけでなく、東大などさまざまなところで進んでいることがうかがえます。
『日本で1日に起きていることを調べてみた 数字が明かす現代日本』 宇田川勝司/著、ベレ出版、2018年2月刊
正にタイトルどおり、「日本で1日に起きていること」を具体的な数字で紹介した本。「女子高生が1日にスマホを使う時間」「全国のコンビニで1日に廃棄される食品」など、客観的な数字を挙げていくことで、現代日本の縮図が見えてくると言えるでしょう。さて「くまモン」はというと、「1日に日本のどこかにくまモンが現れる回数」でした。果たして何回でしょう?